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恒大問題から考えるpremiereのロット比率0.5倍の有用性

2021年9月22日、中国恒大集団の債務問題による影響でAutomaticTrade premiereの利用者の多くが画像のような損失を経験することとなりました。

※一部の方はプラスに転じたときにサポートに全決済を依頼して損切りを免れたそうです

 

今回の件につきましてサポートへの確認や公式オープンチャットなどの情報を確認して原因と対策をまとめましたのでご参考にしてください。

私個人の見解としましては損切りが発生した原因を理解していれば深刻に捉える必要は特に無いと感じており、引き続きパフォーマンスの良いAutomaticTrade premiereを軸に稼いで行きたいと考えています。


コピー元と結果がずれる原因

今回、私の検証用口座では画像の結果通り証拠金(残高+ボーナス)の約13%の損失でしたがコピー元の口座では約20%程度の利益という結果となっており、多くの方が疑問を持たれていると思います。

そもそもコピートレードなので同じポジションを持っているはずなのに利益に差がついた理由は何なのか?

その理由としてはいくつかの内容が挙げられます。

※こちらは本サービスに関わらずコピートレード全般に当て嵌まる内容です

  1. 証拠金維持率の問題
  2. ポジションの取得のズレ
  3. ロットの繰り上げの問題
  4. システムの不具合

【1.証拠金維持率の問題】

私たちが利用しているFBSセント口座の証拠金維持率は20%ですので、20%を下回ると一部のポジションが強制的に決済(ロスカット)されてしまいます。

従ってコピー元の証拠金維持率が20%を下回るようであれば私たちの口座の方が先にロスカットされてしまいます。

 

【2.ポジション取得のズレ】

通常のコピートレードの場合、コピー元のエントリーのシグナルを受信してコピー先に反映される為エントリーにタイムラグが生じます。

少しのズレではありますがAutomaticTrade premiereのような100以上のポジションを持つようなロジックの場合は積み重ねによりポジションが増える度に少しずつ差が生じてしまいます。

※余談ですが同じ理屈で決済に関してもタイムラグが生じますがAutomaticTrade premiereはTPを設定していますので利確ポイントは同じです。

 

【3.ロットの繰り上げの問題】

通常はコピー元が100万円で運用していてコピー先が10万円で運用した場合、コピー元のエントリーの10分の1(10万円/100万円と計算)のロットでコピー先にエントリーが入りますが、コピー元のエントリーが最低ロット0.01lot以下になるエントリーは全て最低ロット0.01lotに繰り上がってエントリーが入ります。

極端な説明ですとコピー元1000万円・コピー先10万円の場合、コピー元が0.01lotのエントリーをすると計算上は0.0001lotでコピー先にエントリーがされますが、システム上0.0001lotでエントリーが出来ませんので最低ロット0.01lotでエントリーがされてしまいます。

※コピー元(所持金1000万円の方)が1万円で投資したのでコピー元(所持金10万円の方)は100分の1の100円で投資したいけど1万円でさせられている感覚です

AutomaticTrade premiereで利用しているセント口座は証拠金の100倍と同じ価値でトレードが出来るため、証拠金が10万円の場合は1000万円として運用ができます。

現在コピー元の証拠金が約1億円ですので証拠金が100万円であれば100万円×100倍=1億円となりロットの繰り上げが起こりませんが、10万円の場合は10万円×100倍=1000万円となりますので最低ロット0.01lot以下になるエントリーはロットの繰り上げがされて全て0.01lotでエントリーが入りますのでロスカットのリスクが高まります。

>>現在の運用資金はこちらで確認が出来ます

 

 【4.システムの不具合】

システム上の不備やサーバーの停止などでトレードが上手くコピーされない場合は当然コピー元とエントリーの差が生じてしまいます。

 

今回の結果の違いに対して問い合わせたところ『コピー元とコピー先の口座の間にて一時的なポジション取得のズレがあった』と運営から報告があったことを踏まえますと【4.システムの不具合】が原因だと考えられます。

そちらに関しては運営陣の方で調査をしてシステムの調整を行っておりますので今後の利用につきましてはロスカットされる可能性は格段に下がりました。

10万円の入金額から運用している検証口座の通り、AutomaticTrade premiereは非常に安定したトレードですので今から利用される方はロスカットが起きる可能性は低いですが、【3.ロットの繰り上げ問題】を心配される場合は新たに利用可能となったロット比率0.5倍の設定をお勧めします。

ロット比率0.5倍の魅力

ロット比率0.5倍はその名の通りコピー元の半分のロット数で運用ができる設定です。

ロットが半分になるので利益率が下がり、万が一証拠金維持率によるロスカットを免れたとしてもコピー元がロスカットされるとそのデータが反映される為、一見メリットが無いように感じてしまうかもしれませんが0.5倍には他の設定では叶わなかった大きなメリットが御座います。

 

今回の損失は証拠金維持率が20%を下回ったことが原因であり、コピー元の口座では利益が出ていることからも証拠金維持率の問題が解消されれば乗り越えられた内容でした。

本来であればロット比率1倍で乗り切れるはずであっても【2.ポジション取得のズレ】【3.ロットの繰り上げの問題】など思わぬ落とし穴で資金を失う可能性が御座いますが、ロット比率0.5倍ではコピー元が破綻しない限りは損失を防ぐことが出来ます。

AutomaticTrade premiereは現在(2021年9月)までのパフォーマンスを見て分かる通り、今回の中国の債務問題を乗り越えて今まで負けなしの実力を備えています。

利益は半減しますが投資の世界では負けないことがなによりも重要ですので、ロット比率0.5倍は非常に魅力ではないでしょうか。

改めてバランスの良い運用を考える

※こちらはあくまで一個人の運用の考え方ですのでご参考程度にお読みください。

ロット比率0.5倍は抜群の安心感が御座いますが稼ぐことに重点をおくと物足りなさを感じることも事実ですので、要所要所で設定を変えていくことで利益と安定感のバランスが取れた運用ができるのではないかと考えています。

21年の夏枯れ相場の時期(7-8月)のAutomaticTrade premiereは非常に安定していてロット2倍・ボーナス有りで凄い勢いで稼げる時期があり、その一方で冬場は相場が活発になりますのでロットを上げなくても稼いでいける状態になると思われます。

そのような年間の市場の状況を踏まえてざっくりですがこのような設定はいかがでしょうか。

 

11月~2月・・・ロット0.5倍

3月~6月・・・ロット1倍

7月~10月・・・ロット1倍と倍速方法

※相場が比較的安定している時期のロット2倍・ボーナス無しは悩みどころですが、ロット2倍・ボーナス有りは非常に危険ですのでお勧め出来ません 

リスクを極力取らない設定で通常稼働(ロット1倍)と比較して利益が少なくなる設定では御座いますが、負けないことを優先させた一つの考え方として覚えておくと良いでしょう。

 

22日の決済後に数時間ほど一つもポジションを持たなかった時間があり、その時間帯で運営陣がトレードの微調整を加えていますので、AutomaticTrade premiereの実力を考えますと通年ロット1倍の設定がベストかも知れません。

 

ロット比率0.5倍が追加されたことで運用の幅が広がりました。

メリット・デメリットを理解してこれからも安全運用で稼いでいきましょう。